【ダイビングログ】屋久島の旅①
久々の遠征ログです
屋久島は初めての来島だったので海だけじゃなくて陸も楽しめました!
硫黄島の水中オーロラを撮りに行きたかったんですが、風などの影響で残念ながら今回はいけませんでした
珍しくワイドの気分になったと思ったのに悲しみでした笑
屋久島とは
鹿児島県にある離島で、世界自然遺産にも登録されている島。
「山の島」であり、標高1936mの宮之浦岳を中心に、深い森と豊かな水が特徴です。
海も黒潮の影響を強く受け、多様な生物が見られます。
特徴
1. 圧倒的な自然環境
屋久島は「1ヶ月に35日雨が降る」と言われるほど水が豊富で、
その水によって育まれた原生的な森が特徴です。
縄文杉に代表される屋久杉や苔むした森は、世界的にも評価が高い景観です。
2. 山と海が近い島
標高が高く、山から海まで距離が短いため、
島全体の環境変化が激しく、陸と海の生態系が豊かです。
短い距離で気候帯が変わるのも大きな特徴です。
3. 海は黒潮の影響を強く受ける
屋久島の海は黒潮が当たるため、
透明度が高く、魚影も濃く、季節来遊魚も多いです。
南方系〜温帯系の生物が混在します。
4. ダイビングの特徴
ダイビング視点では次のような海です。
- ワイド:カメが多く、透明度が高い
- マクロ:チョウチョウウオ、ハゼ、甲殻類など南方系が目立つ
- 地形:溶岩由来の地形も多く、ダイナミック
- 季節:夏〜秋は黒潮が当たりやすくベストシーズン
- エントリー:ボートダイビング中心
特に屋久島は「ウミガメの島」と言われるほどカメ遭遇率が高いです。
5. 生き物の多様性が非常に高い
陸・海ともに固有種や珍しい生物が多く、
自然を楽しむ島として非常に価値が高いです。
(あわせて、海も大物・マクロ・群れのバランスが良い)
6. 島内の移動は車が必須
公共交通機関は少なく、観光もダイビングも車が前提になります。
海・山ともにポイントが島中に散らばっており、レンタカーが便利です。
7. 季節の変化が大きい
屋久島は山が高いため、季節・天候の変化が非常に大きく、
海況も山の影響を受けやすい島です。
一日の中で天気が大きく変わることも特徴です。
一言でまとめると
「山と海の自然が極めて豊かで、黒潮の海と原生林を同時に楽しめる特別な島。」
【本編】ダイビング概要(2025年4月末)
海況情報
- 気温:21度
- 水温:23度
- 透明度:15~30m
出会った生物

南の方にいくとクロヘリイトヒキベラ(Cirrhilabrus cyanopleura)はわりと群れてますね
伊豆のイトヒキベラ的なイメージがあります
でもクロヘリイトヒキベラもちゃんと撮ると滅茶苦茶綺麗なので、皆さん見かけたら是非撮ってくださいね!

キャラメルウミウシ(Glossodoris rufomarginata)なはず
多分

ハナゴンベの幼魚
大きいと気持ち悪いですね笑

本当に美しいベニヒレイトヒキベラの婚姻色(Cirrhilabrus rubrimarginatus)
腹びれが開いてないのが悔しいけど、かなり本気の婚姻色
あとはじっくり粘れない状況だったっていうのが一番うーん・・・
目の前に最高の被写体がいるのに離れなきゃいけないのはホントね

沢山浮遊系がいてその中でいくつかとってみました


ウチワエビのフィロゾーマ幼生(Ibacus ciliatus)
たまたま流れてきたのを、写真家の堀口さんが教えてくれました
ありがとうございます笑
もっとちゃんと粘って撮ればよかった

リュウキュウハナハゼ(Ptereleotris sp.)
伊豆にいるハナハゼと違って、尾びれの上下1本ずつしか伸長しない
ハナハゼは間にある軟条も伸びます

ザ・オニハゼ(Tomiyamichthys oni)
オニハゼ系はあんまり出てきてくれないイメージです
全開なんてもってのほか背鰭が全部開いているのも見たことありません
もっとサービスしてくれてもいいのよ

個体によって体色の濃さが全然違うクビアカハゼ(Amblyeleotris wheeleri)
南の方だと割と個体数も多くてじっくり向き合うことが出来ますが、いい色合いのものを探してるとなかなか難しいかも

カエルアマダイ(Stalix histrio)でいいですか?
この辺りも非常に難しくてよく分かりませんね

ケラマハナダイ(Pseudanthias hypselosoma)

屋久島じゃなくともいます
大瀬崎にもたくさんいるのでそっちで撮影しましょう

わかりません



ホタテツノハゼ(Tomiyamichthys sp.)
言わずもがなの忌まわしき存在
絶対に許さない、絶対にだ
来年は倒します

シンデレラウミウシの交接(Hypselodoris apolegma)というよりか産卵ですかね
大きい方のお尻側にある黄色いのが卵です

ミナミダテハゼ(Amblyeleotris ogasawarensis)の婚姻色なのかなぁ?
首周りの模様が特に綺麗な気がするけど、環境の問題かな?


これはもうダンダラダテハゼの婚姻色(Amblyeleotris periophthalma)って言っていいですか・・・?
住んでいる環境でかなり体色が変わるっていう話も色々書いてあるけど・・・
体色が薄い個体がディスプレイしてるときは全然色も薄いのかしら?

一応クジャクベラの婚姻色(Paracheilinus Carpenteri)です
本気は体がまっ黄色になります

ベニヒレイトヒキベラ(Cirrhilabrus rubrimarginatus)
ホンソメワケベラが近づくと、多くの魚はしっかりとヒレを開いてくれるので、そういった場面を狙って撮影するのもオススメです


シャコガイにinしているガラスハゼ(Bryaninops yongei)・・・?
ウミタケハゼかなぁ?

ものすんごい群れてたアケボノハゼ(Nemateleotris decora)
畑でした笑
いくら引っ込めても何も言われないし比較的浅いし、透明度も抜群に良いのでお勧めです
でも、このポイントに行ってこんなもん撮ってるのは損だとおもいました笑

ベニハナダイの婚姻色(Pseudanthias sp.)綺麗ですねぇ・・・ピント激甘なのは許してください(拡大しないで)
他にもアカオビサンゴアマダイとか居たのにこっちが目に入ってつい夢中に・・・
屋久島にしかいないわけでもないし、伊豆でも撮れるのに・・・ハナダイの魅力って素晴らしい

オキナワサンゴアマダイ(Hoplolatilus cuniculus)は別にそこまで珍しくはないです
これはトリミングしていないので、この距離まで寄れて、かつヒレもしっかり開いてるのはかなりいい出来だと思ってます笑
割と臆病な個体がおおいイメージがあるので、あんまり寄れないケースが多い気がします

上の三種を撮り終えた後に現れたアオスジオグロベラのオス(♂)(Pseudojuloides severnsi)
時間的余裕が無くて参考程度の写真しか撮れませんでした・・・残念

綺麗ですねぇ
裏技を使えばよかった

105mmでのシシマイギンポ(Cirrisalarias bunares)
屋久島や小笠原の超浅場で見られるギンポ
これは水深30cmぐらいだったので結構しんどかったです笑

そんな30cmな水深でsmc-1で撮影
サクっと撮ったわりに最低限目にピントは合わせたのでいい感じじゃないでしょうか

ヒナギンポ(Nannosalarias nativitatis)の全身

このクビアカハゼ(Amblyeleotris wheeleri)に30分ぐらい粘ってました
なかなかホバリングしてくれず結構首が辛かった
尾びれも相当綺麗なので、完璧に開いた写真も撮りたいですね

最後はカノコウロコウミウシ(Cyerce kikutarobabai)
そこそこ珍しいタイプのウミウシですね
ちゃんと綺麗なやつ
最後に、屋久島といえばトレッキングも楽しいので、ちゃんと経験してきました(途中までですが)

本当にもののけ姫の世界でした!

奥まで行くと帰れないので、今回は苔むす森まで

硫黄島で使えなかったワイドレンズをここで活用笑
長くなりましたが屋久島編でした
今度は硫黄島もちゃんといきたいですね
ではまた~








