【ダイビングログ】函館(臼尻)の旅①
ついにダイビングでは初上陸の北海道です
ドライスーツ嫌いな私でも、仕方なく持っていかざるを得ない水温でした・・・悲しい

ということで函館市内から車で1時間ないぐらいのところにある臼尻というところに行ってきました
函館までは行きは飛行機、帰りは函館北斗でレンタカーを乗り捨ての新幹線帰りです
ダイビングをしっかり潜りたいならこれがベストな選択です
これをすると帰りの日もしっかり2本潜れますのでオススメ
ただし新幹線の時間はちゃんと調べましょう(惨敗)
函館(臼尻)とは
北海道函館市の南東部、恵山岬の西側に位置する臼尻(うすじり)は、
噴火湾に面した穏やかな入り江で、北海道の中でも特に生物多様性が高い海として知られています。
函館市街地から車で約1時間ほどでアクセスでき、冷たく澄んだ海と変化に富んだ地形が魅力のダイビングスポットです。
特徴
噴火湾の影響を受けた穏やかな海
臼尻は津軽海峡側ではなく噴火湾側に面しているため、流れが穏やかで透明度も安定しています。
春から秋にかけては15〜20m近い視界が得られることもあり、北海道の中では比較的潜りやすい海況です。
北方系と南方系の生物が混在
寒流と暖流の影響が重なるため、オオカミウオやホテイウオなどの北方系の生物に加え、
時期によっては南方系の魚も見られます。
北と南の生物が同居する、独特で興味深い生態系が魅力です。
魚卵などちょっとかわったマクロが豊富
アイナメの卵やガジの卵など、普段見ない魚の卵が豊富に観察できます。
またそれに伴いハッチアウトも見ることが出来るので、そういう人が好きな人はおすすめです。
火山地形が作る変化に富んだ海底
恵山火山の麓に位置するため、海底には溶岩や岩礁が多く、地形の起伏が豊かです。
浅場から深場まで段階的に落ち込む地形は初心者から上級者まで楽しめる構造になっています。
冬季も潜れる通年ポイント
冬は水温が2〜3℃まで下がりますが、ドライスーツを使用すれば通年潜水が可能です。
冬場は透明度がさらに上がり、北方系生物の観察チャンスも増えます。
函館からのアクセスが良好
函館市街から車で約1時間とアクセスしやすく、現地のダイビングサービスも整備されています。
ビーチエントリー主体で潜れるため、機材運搬の負担も少なく手軽に潜れる環境です。
一言でいうと
「北と南の海が交わる、静かで奥深い北海道の海。」
噴火湾の穏やかな水面の下に、季節ごとにまったく異なる表情を見せる豊かな生態系が広がっています。
【本編】ダイビング概要(5月頭)
海況情報
- 気温:13~15度
- 水温:8~11度
- 透明度:5~10m
出会った生物
出会った生物とかいう前に、とにかく寒い
初日は水温8度
葉山ですら13度程度なのに・・・無理です
私は北海道初心者だったので、ドライスーツの中身はユニクロ、フードはアクアラングのヒートフード(サイド7mm×前頭部5mm×あご3mmとかいう謎のやつ)、手袋は百均のメッシュの手袋(笑)で突撃しました
ショップのオーナーの方と、たまたま現地に来ていた某若いプロカメラマンの方にも、う~ん(笑)って苦笑いされました
結論、60分はちゃんと潜れました笑
ただ、手袋は流石に水が入ってこないやつじゃないとかなり厳しかったのでレンタルしましたが、インナーは適当なものでも耐えられました(ビーイズムのホットカプセル暖かい)
フードも変則的ですが5mmよりは全然分厚いのでかなり温かかったですが、フルフェイス系のフードの方が安心だなって思いました。
みんなはちゃんと寒さ対策しましょうね

と、いうことで早速ですがみたかった魚の一つ
ホテイウオ(ゴッコ)の稚魚(Aptocyclus ventricosus)です
この魚はダンゴウオ科の魚なので、伊豆で冬春に見られるダンゴウオと同じ感じの見た目をしています
ただし、成魚になると30cm~40cmぐらいの大きさにまで成長するちょっとキモイやつです笑
ちなみに食用としてお店にちゃんと売ってたりします
あんまり食べたいと思いません()

関東圏でダンゴウオが見られない~~~!!!って悲しんでいる方は、さっさと函館に行きましょう
無限にいますし、2~3回とか関東圏でチャレンジするなら、下手したら北海道行った方が安いぐらいです
ライトを当てるなとか近づきすぎるなとか口うるさく言われることもないでしょう
この写真の背景にもなっているイトマキヒトデも無限に散らばっていますので、運が良ければこのようにちゃんと乗ってくれたりします!
正直、稚魚はダンゴウオなんかより百倍可愛いですし、色んな模様がいるので滅茶苦茶楽しめます

背景も選び放題
ふんわり系の写真も撮りやすいです

オレンジ色のウズマキゴカイを添えて撮っても映えますね
たくさんあるところならもっとゆるふわになりそう

こんな感じに昆布についている個体も沢山います
ただし、ポイントの深度は10m未満なので、うねりが入っているとクローズにもなりますし、そもそも潜れても全然撮影できなくなってしまうので注意です
行ったときも初日は1本しか潜れませんでした

ということで臼尻と言えば魚卵ですね
これは、通称もやっとボール、ヤリガジという魚の卵塊です
実際の魚はというと・・・

意外とかっこいいですよね
必死にこの卵塊が流れていかないように押さえていました
ちょっと奥のところにあったので、なかなか卵塊はうまく撮れませんでしたが、もやっとボール感が分かったのでよしとします

お次は卵繋がりで、シワイカナゴ(Hypoptychus dybowskii)の卵です
シワイカナゴという聞きなれない魚ですが、見た目はこんな感じです

さっきの卵はsmc-1で撮影したものですが、ひいて撮るとこんな感じ

薄黄色でいくらみたいで美味しそうですね笑
海藻がゆらゆら揺れるので結構撮りづらかったりします
あと魚の方もあんまり寄らせてくれません

スナビクニンの稚魚(Liparis punctulatus)です
猫目がめっちゃキュート!
このあたりも関東圏では見られないような魚
全然違う生体があって海外に来た気分です

世界最小のイカ、ヒメイカ(Idiosepius paradoxus)
臼尻の浅場にはアマモが大量に生えているので、その中にヒメイカも大量にいます
時期によってはヒメイカの交接も見られるし、アマモの光合成や花粉も見ることが出来ます

これもまた不思議な魚ですねぇ
オキカズナギ(Opisthocentrus zonope)という魚
婚姻色になるともっと茶色っぽい体色になり、背鰭が青白っぽくなって綺麗なので見てみたいです

これはわかんないやつ
なんかいました

クジメの卵だっけな?なんか忘れちゃいました
綺麗だけどベタ付けなのであまり凝った撮り方は出来ませんでした

これがアイナメ(Hexagrammos otakii)
今回はアイナメの卵は撮影することが出来ませんでした
昔は千葉でよくアイナメが釣れてたりしたんですが、最近はまったくですね・・・

フサギンポの幼魚(Chirolophis japonicus)
小さい時はこんなにも可愛らしいのに・・・
大きくなるとキモイです
時期的に成魚はあんまり居ないね~って言われてたけど、エントリーした直後にドでかい成魚に噛みつかれました(ゆるすまじ)

違った柄のホテイウオの稚魚(Aptocyclus ventricosus)

ホテイウオとは違ったダンゴウオの仲間のナメダンゴの稚魚(Eumicrotremus taranetzi)です
これは全然可愛くないです
他のダンゴウオと違ってなんか全体的にギザギザとげとげしてます

ツノ生えてますよ・・・

緑はなんか珍しいらしい(ほんと?)
ホテイウオの稚魚よりかは全然数が少なかったです

まさか見られるとは・・・
ハダカカメガイ(Clione elegantissima)いわゆるクリオネです
この時期でも偶然流れ着くことがあるそうで、運が良かったです笑


スーパーで売ってるらしいけどほんと?
とてもきれいでへなへなとしている姿は可愛かったです

と、いうことで函館(臼尻)のダイビングログでした~!
最初で最後の北海道・・・?!かと思いきや、気分的にはまた行きたいと思っているので、そのときは絶対にベロの青い卵を撮りたいです
あとはアイナメの卵とかハッチアウトとか~
気軽に土日で行ける場所なので、ドライと寒ささえ克服すれば気軽にいけますね
あとは陸観光が面白いのでオススメです

言わずもがなな五稜郭

赤レンガ倉庫に
ご飯も美味しいところが沢山!

羊肉以外にも普通の牛肉も美味しい

長明さんオススメの魚丸
だからハラスは事前に予約してって・・・!!ということだそうですby女将
ホタテの卵を初めて食べましたが滅茶苦茶おいしかったです笑

帰りは新幹線でらくちん安心ノー減圧症で。
正直、ショップが良すぎるので来年は一度は行こうと思います。
ではまた~









